In vitroおよびin vivoにおける強力な抗神経炎症剤としてのアシル化イソケルシトリン誘導体の発見
Discovery of acylated isoquercitrin derivatives as potent anti-neuroinflammatory agents in vitro and in vivo
- 出典:
- Chemico-Biological Interactions
- 2023
- 383
- 110675
- DOI:
- 10.1016/j.cbi.2023.110675
- 要旨:
- ケイ皮酸・イブプロフェン・アセチルサリチル酸のそれぞれを、固定化したリパーゼnovozym 435を触媒に用いてイソケルシトリンと縮合して、6''-O-アシル誘導体を合成した。リポ多糖で刺激したミクログリアBV-2細胞を用いて、各誘導体の抗炎症作用を評価した。その結果、イブプロフェン-イソケルシトリンが最も良好な活性を示し、50 μM以下の濃度で一酸化窒素・PGE2・TNF-α・IL-1βを低下し、NF-κBシグナル伝達を抑制した。リポ多糖で惹起した神経炎症のモデルマウスに同剤を投与すると、行動障害と神経損傷を大幅に改善した。