ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

類似遺伝子発現シグネチャーに基づく薬物再利用にてケルセチンの潜在的な適応症を探索する: 多発性硬化症のケーススタディ

Drug repurposing based on the similarity gene expression signatures to explore for potential indications of quercetin: a case study of multiple sclerosis

要旨:
ケルセチンが調節する156種の遺伝子をデータベースから取得した。類似遺伝子発現シグネチャーと関連疾患シグネチャーを有する化合物をケルセチンに統合して、潜在的な薬理学的効果を再利用した。その結果、ケルセチンの潜在的な治療効果として、多発性硬化症・変形性関節症・糖尿病・急性白血病が示唆された。実際にケルセチンは、多発性硬化症のモデルマウスにて、発症時間を有意に遅延し、炎症浸潤や脱髄を改善した。ケルセチンはTNF-α/TNFR6シグナル伝達経路に関連するサイトカイン(TNF-α・IL-6・IL-1β・IFN-γ・IL-17・IL-2)の発現を抑制した。