類似遺伝子発現シグネチャーに基づく薬物再利用にてケルセチンの潜在的な適応症を探索する: 多発性硬化症のケーススタディ
Drug repurposing based on the similarity gene expression signatures to explore for potential indications of quercetin: a case study of multiple sclerosis
- 著作名:
- Yulong Chen
- Ming-Liang Zhang
- Weixia Li
- Xiaoyan Wang
- Xiao-Fei Chen
- Yali Wu
- Hui Zhang
- Liu-qing Yang
- Bing Han
- Jinfa Tang
- 出典:
- Frontiers in Chemistry
- 2023
- 11
- 1250043
- DOI:
- 10.3389/fchem.2023.1250043
- 要旨:
- ケルセチンが調節する156種の遺伝子をデータベースから取得した。類似遺伝子発現シグネチャーと関連疾患シグネチャーを有する化合物をケルセチンに統合して、潜在的な薬理学的効果を再利用した。その結果、ケルセチンの潜在的な治療効果として、多発性硬化症・変形性関節症・糖尿病・急性白血病が示唆された。実際にケルセチンは、多発性硬化症のモデルマウスにて、発症時間を有意に遅延し、炎症浸潤や脱髄を改善した。ケルセチンはTNF-α/TNFR6シグナル伝達経路に関連するサイトカイン(TNF-α・IL-6・IL-1β・IFN-γ・IL-17・IL-2)の発現を抑制した。