ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

チャンチン(Toona sinensis)葉から単離したケルセチンは、高炭水化物/高脂肪食とアロキサンが誘発した糖尿病モデルマウスにおける高血糖を軽減し、肝細胞を保護する

Quercetin Isolated from Toona sinensis Leaves Attenuates Hyperglycemia and Protects Hepatocytes in High-Carbohydrate/High-Fat Diet and Alloxan Induced Experimental Diabetic Mice

著作名:
Yali Zhang
Huanhuan Dong
Mimi Wang
Jingfang Zhang
出典:
Journal of Diabetes Research
2016
2016
8492780
DOI:
10.1155/2016/8492780
キーワード:
チャンチン
ケルセチン
糖尿病
マウス
肝保護
p65/NF-κB
ERK1/2/MAPK
動物実験
要旨:
ケルセチンは、チャンチン(Toona sinensis、センダン科の落葉高木)葉の主成分である。高脂肪食とアロキサンで惹起した糖尿病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、体重の増加を抑制し、血中のグルコース・インスリン・中性脂肪・総コレステロール・LDL・ALT・ASTを顕著に低減した。ケルセチンはまた、肝組織の過酸化脂質・一酸化窒素・iNOSを低減して、酸化的な損傷を改善した。糖尿病が活性化したp65/NF-κBおよびERK1/2/MAPKの両シグナル伝達を抑制して、ケルセチンは肝組織のカスパーゼ類を低減して、アポトーシスも抑制した。