ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは二酸化チタン(TiO2)が誘発したマウスの慢性関節炎を抑制する

The flavonoid quercetin inhibits titanium dioxide (TiO2)-induced chronic arthritis in mice

要旨:
二酸化チタンを膝関節に注射して惹起した、慢性関節炎のモデルマウスにケルセチンを投与した。二酸化チタンがもたらした痛覚過敏・むくみ・白血球動員を、ケルセチンは用量依存的に阻害し、かつ、肝・腎・胃の各組織に損傷は与えなかった。ケルセチンは好中球およびマクロファージの動員を抑制し、酸化ストレスを低減し、炎症性サイトカイン(TNF-α・IL-1β・IL-6・IL-10・COX-2)の産生を阻害した。