ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

亜鉛-ルチン粒子は腸上皮バリアにて抗炎症作用および抗酸化作用を発揮して、DSSが誘発した急性および慢性大腸炎を改善する

Zinc-Rutin Particles Ameliorate DSS-Induced Acute and Chronic Colitis via Anti-inflammatory and Antioxidant Protection of the Intestinal Epithelial Barrier

著作名:
Weisong Wu
Limei Liu
Yingwei Zhu
Jingbin Ni
Jian Lu
Xiaoli Wang
Li Ma
Yanjun Jiang
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2023
71
12715–12729
DOI:
10.1021/acs.jafc.3c03195
キーワード:
ルチン
亜鉛複合体
抗酸化作用
抗炎症作用
大腸炎
マウス
密着結合
バリア機能
動物実験
要旨:
ルチンとNa12[ZnPO4]12·12H2Oより調製した亜鉛-ルチン複合体は、80.8±15%のRAW264.7生存率を示した。また、30分以内に過酸化水素を78.1±1%除去し、DPPHラジカルを71.6±2%消去する、抗酸化作用を示した。デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した大腸炎のマウスにおける効果は、急性モデルと慢性モデルの両方で、フリーのルチンよりも有効であった。すなわち複合体は、腸管透過性と結腸の長さを改善して、炎症マーカー(IL-6・IL-1β・TNF-α)を減少し、密着結合蛋白質を上方調節して腸のバリア機能を維持した。