ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アレナウィルス科のフニンウィルス感染に対するケルセチンの効果

Effects of the Natural Flavonoid Quercetin on Arenavirus Junín Infection

要旨:
フニンウィルスが原因のアルゼンチン出血熱の治療法は確立されていない。A549細胞とベロ細胞をケルセチン処置した後、フニンウィルスを感染させて増殖の抑制を評価した。その結果、50%有効値濃度は、6.1~7.5 μg/mLであった。また、感染後のケルセチン処置も有効ではあったが、増殖抑制効果は低下した。ケルセチンはAktのリン酸化を阻害し、PI3K/Akt経路を抑制してフニンウィルスの増殖を阻害した。