ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはNrf2/GPX4シグナル伝達経路を活性化して、軟骨細胞のフェロトーシスを抑制する

Quercetin Suppresses Ferroptosis in Chondrocytes via Activating the Nrf2/GPX4 Signaling Pathway

著作名:
Gengrui Xu
Minghao Lu
Liang Fang
Fengxiang Tian
Huaxu Zhu
Lingling Zhou
Xueping Zhou
出典:
Natural Product Communications
2023
18
10.1177/1934578X231194837
DOI:
10.1177/1934578X231194837
キーワード:
軟骨細胞
C28/I2
RSL3
ケルセチン
フェロトーシス
抗酸化作用
Nrf2/GPX4
変形性関節症
要旨:
RSL3(GPX4阻害剤、フェロトーシス誘導剤)で刺激した軟骨細胞C28/I2に、ケルセチンを作用した。ケルセチンはフェロトーシスを抑制して生存率を改善し、活性酸素種とマロンジアルデヒドを軽減し、GPX4・HO-1・Nrf2を蛋白質レベルで増大した。Nrf2作動薬は、RSL3の存在下にてフェロトーシスを阻害する、ケルセチンと同様の挙動を示した。一方、Nrf2阻害剤は反対の挙動であり、Nrf2/GPX4の活性化がケルセチンの作用機序であることを明らかにした。以上の結果は、変形性関節症の治療薬にケルセチンが有望であることを示唆した。