ケルセチンを含むナノ製剤: 癌治療の有望なアプローチ
Quercetin-based Nanoformulation: A Potential Approach for Cancer Treatment
- 出典:
- Anti-Cancer Agents in Medicinal Chemistry
- 2023
- 23
- 1983-2007
- DOI:
- 10.2174/1871520623666230817101926
- 要旨:
- ケルセチンを含むナノ製剤に関して、癌分野に焦点を当てた総説。ケルセチンの水溶化と、癌組織への送達という二つの観点から、ナノ技術を論じる。ポリマーミセル、リポソーム、PLGAナノ粒子、ナノカプセル化、キトサンナノ粒子、ナノ脂質、銀および金ナノ粒子、無機物ナノ粒子、金属有機構造体、生体高分子を基盤とするナノ粒子に章分けして、ケルセチンの抗癌作用を論じる。また、ナノ技術に関するトピックスとして、循環時間の延長、腫瘍特異的な分布、高い封入化効率、治療効果の向上、放出の制御にも言及する。