ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ガンシクロビルとケルセチンP188は、サイトメガロウィルスが誘発した難聴を改善できるか?

Can Ganciclovir and Quercetin-P188 Ameliorate Cytomegalovirus Induced Hearing Loss?

要旨:
サイトメガロウィルスで惹起した難聴のモデルマウスに、ガンシクロビル単独、ケルセチンP188(ポロキサマー188を用いてケルセチンを溶解した生理食塩水溶液)単独、ガンシクロビルとケルセチンP188との組合せ、ポロキサマー188単独をそれぞれ投与した。歪成分耳音響放射(distortion product otoacoustic emissions, DPOAE)および聴性脳幹反応(auditory brainstem response, ABR)にて、聴力の閾値を評価した。その結果、組合せ群が他3群と比べて顕著に(DPOAE: P<0.001, ABR: P<0.001)閾値を低減して、聴力の回復を示唆した。