ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは海馬および前頭前皮質中のコピン6およびTREM1/2の脳由来神経栄養因子関連の不均衡を調節して、リポ多糖がラットに誘発したうつ様行動を軽減する

Quercetin Alleviates LPS-Induced Depression-Like Behavior in Rats via Regulating BDNF-Related Imbalance of Copine 6 and TREM1/2 in the Hippocampus and PFC

要旨:
リポ多糖で惹起したラットのうつ状態を、ケルセチンが効果的に緩和した。ケルセチンを投与すると、体重減少・サッカリン選好・Y字迷路試験のスコア・強制水泳試験の不動時間が改善された。リポ多糖は海馬および前頭前皮質中の脳由来神経栄養因子・蛋白質コピン-6・p-TrkB・TREM1を減少させるが、TREM2を増加させる。また、シナプシン1は海馬中では減少するが、前頭前皮質中では変化がない。ケルセチンは、このような蛋白質の不均衡を正常化しつつ、ラットの行動を改善した。