ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

冷却したイノシシ精液を改善する、代替添加剤としての低密度リポ蛋白質(LDL)・レスベラトロール・ケルセチン

Low-density lipoproteins, resveratrol and quercetin as alternative additives to improve boar semen cooling

著作名:
Darío González
Mauricio Rojas
Benjamín Rojano
Giovanni Restrepo
出典:
Reproduction in Domestic Animals
2023
58
1420-1427
DOI:
10.1111/rda.14457
キーワード:
イノシシ
精液
冷却
LDL
ケルセチン
運動性
ミトコンドリア膜電位
精子保護
要旨:
イノシシ精液を16℃に冷却し、低密度リポ蛋白質(LDL)、レスベラトロール、ケルセチンのそれぞれを添加して96時間16℃に保った。24時間毎に精子の運動性を観察し、24時間目と96時間目にはミトコンドリア膜電位も測定した。その結果、LDLは前半の48時間における運動性を改善し、ケルセチンは全期間に渡って運動性を改善した。LDLとケルセチンは、ミトコンドリア膜電位を調節して、高電位の精子を減少した。一般に精液を冷却すると、人工授精時の生殖能力に悪影響を与える。しかし、原形質膜を保護するLDLや抗酸化作用のあるケルセチンは、悪影響を軽減した。