ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒゼンダニによる疥癬に対抗するイベルメクチンの殺ダニ活性は、ブタにてケルセチンが増強する

Quercetin supports acaricidal activity of ivermectin against naturally acquired sarcoptic mange in pigs

要旨:
ヒゼンダニで疥癬を発症したブタを2群に分け、片方はイベルメクチンの皮下注射による標準療法のみを施し、もう片方はイベルメクチンによる標準療法にケルセチンの経口投与を追加した。治療14日目における、血中の抗酸化物質(SOD・GSH・カタラーゼ・総抗酸化能)および抗酸化性無機質(亜鉛・銅・鉄)はケルセチン追加群の方が有意に高く、より早い回復を示唆した。また、寄生虫の駆除率・引っかき傷・皮膚スコアも、ケルセチン追加群の方が有意であった。