ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

結腸を吻合したラットの治癒過程におけるケルセチンの保護効果

Protective effects of quercetin on the healing process of experimental colonic anastomosis in rats

著作名:
S. E. Duzcu
H. Ozturk
A. Cetinkaya
O. M. Yis
H. Ozturk
出典:
Journal of Animal and Plant Sciences
2023
33
885-892
DOI:
10.36899/JAPS.2023.4.0681
キーワード:
ラット
結腸吻合
ケルセチン
吻合部破裂圧
ミエロペルオキシダーゼ
動物実験
要旨:
ラットを3群に分け、以下の処置を行った。1) Sham群: 開腹のみ行う。2) 結腸吻合群: 開腹し、盲腸遠位から2 cmの結腸を切除し、結腸を端と端で吻合した。3) 結腸吻合+ケルセチン群: 同様の結腸吻合を行った後、50 mg/kg/dayのケルセチンを7日間投与した。処置8日後の吻合部破裂圧は、1)と3)は同等であったが、2)が顕著に低下していた。2)の結腸組織にて、ミエロペルオキシダーゼとマロンジアルデヒドの上昇とSODの低下が顕著であったが、3)では改善効果を認め1)に近づけた。ケルセチンはまた、血管新生を促進して、2)で見られた吻合部の損傷を有意に改善した。