シルシリオールとケルセチンは、患者から分離したメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とメチシリン耐性表皮ブドウ球菌(MRSE)のATP合成を阻害してエネルギーバランスを低下する
Cirsiliol and Quercetin Inhibit ATP Synthesis and Decrease the Energy Balance in Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus (MRSA) and Methicillin-Resistant Staphylococcus epidermidis (MRSE) Strains Isolated from Patients
- 出典:
- Molecules
- 2023
- 28
- 6183
- DOI:
- 10.3390/molecules28176183
- 要旨:
- シルシリオールとケルセチンは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)およびメチシリン耐性表皮ブドウ球菌(MRSE)のATP合成酵素を阻害した。アッセイ系には、ATP合成酵素のF0部分を特異的に阻害するオリゴマイシンをポジコンに用いた。シルシリオールとケルセチンは添加直後から阻害活性を示したが、オリゴマイシンは培養開始から30分経過して初めて活性を示した。この挙動の違いは、菌壁の透過性の差を示唆した。