ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルセチンはTLR4–NF-κBシグナル経路の抑制を介して、酸素グルコース欠乏/再灌流による損傷から皮質ニューロンを保護する

Isoquercetin protects cortical neurons from oxygen–glucose deprivation–reperfusion induced injury via suppression of TLR4–NF-кB signal pathway

要旨:
ラット由来皮質神経細胞に酸素グルコース欠乏/再灌流して、虚血再灌流のモデルとした。予めイソケルセチンを添加すると、付随する細胞内カルシウム濃度の増加、乳酸脱水素酵素の放出、細胞生存率の低下を防いだ。同時に、酸素グルコース欠乏/再灌流に伴うニューロンの損傷を、イソケルセチンが防止した。イソケルセチンは、蛋白質レベルではトール様受容体4(TLR4)とNF-κBの発現を阻害し、遺伝子レベルではTNF-αとIL-6のmRNA発現を阻害した。