ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン配糖体はマウスのAMPKを活性化して、骨格筋におけるGLUT4の移行を促進して急性高血糖を予防する

Single oral administration of quercetin glycosides prevented acute hyperglycemia by promoting GLUT4 translocation in skeletal muscles through the activation of AMPK in mice

要旨:
ケルセチン、イソケルシトリン、ルチン、酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)のそれぞれをマウスに投与した60分後に経口グルコース負荷試験を行った。ケルセチンは血糖値の上昇を抑制しなかったが、ケルセチン配糖体はいずれも抑制し、イソケルシトリンが最も強い効果を示した。ケルセチン配糖体は、AMPKとその上流にあるCAMKKβのリン酸化を促進して、GLUT4を骨格筋細胞膜へ移行した。その一方で、インスリンおよびJAK/STATシグナル伝達は活性化しなかった。