ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

酸化ストレスがラットに誘発した髄核由来間葉系幹細胞の老化は、ケルセチンがmiR-34a-5p/SIRT1軸を介して改善する

Quercetin ameliorates oxidative stress-induced senescence in rat nucleus pulposus-derived mesenchymal stem cells via the miR-34a-5p/SIRT1 axis

要旨:
Vitro: ラットの尾から採取した髄核由来間葉系幹細胞にtert-ブチルヒドロペルオキシドで酸化ストレスを惹起して、椎間板変性症の細胞モデルとした。ケルセチンの投与は、酸化ストレスによる老化関連蛋白質(p16・p21・p53)の発現の上昇を軽減し、IL-1β・IL-6・MMP-13の上昇を含む細胞老化随伴分泌現象を改善し、SIRT1の発現を促進した。一方、miR-34a-5pの過剰発現とSIRT1のノックダウンは、ケルセチンの保護効果を打消した。Vivo: 穿刺で惹起した椎間板変性症のモデルラットにケルセチンを投与すると、症状の進行を有意に遅らせた。