ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

深部う蝕性の象牙質における天然素材と合成素材の再石灰化および抗菌効果: 無作為化比較試験

Evaluation of the remineralization and antibacterial effect of natural versus synthetic materials on deep carious dentin: A randomized controlled trial

要旨:
C1う歯の大臼歯64個を16個ずつ4群に分けた。A: プロポリス処置、B: ヘスペリジン処置、C: 標準療法であるフッ化ジアンミン銀処置、D: 対照として処置なし。12週間後にX線密度にて、再石灰化を評価した。ベースラインからの変化は、C(110.9%) > D(93.3%) > A(78.4%) > B(20.2%)の順に再石灰化が進行した。また、ベースラインから12週間後にかけての細菌数の変化率は、C(96.0%) > A(89.8%) > D(89.6%) > B(14.3%)の順であった。よって、プロポリスは再石灰化剤および抗菌剤としてフッ化ジアンミン銀の代替となり得るが、ヘスペリジンでは難しい。