ケルセチンはNOX2/ROSが媒介するNF-κB/TXNIPシグナル伝達経路を阻害し心筋細胞のパイロトーシスを改善して、敗血症性心筋症を軽減する
Quercetin inhibits the NOX2/ROS-mediated NF-κB/TXNIP signaling pathway to ameliorate pyroptosis of cardiomyocytes to relieve sepsis-induced cardiomyopathy
- 出典:
- Toxicology and Applied Pharmacology
- 2023
- 477
- 116672
- DOI:
- 10.1016/j.taap.2023.116672
- 要旨:
- 敗血症性心筋症の患者から採取した血液は、パイロトーシスに関連するNOX2が上昇していた。リポ多糖で刺激した心筋細胞H9C2においてもNOX2が上昇し、ケルセチンの投与で減少した。NOX2はミトコンドリア損傷を誘発し、生じる活性酸素種はNF-κB/TXNIP経路を媒介して、パイロトーシスを誘導するが、これをケルセチンが阻害した。しかし、NOX2が過剰発現しているH9C2では、ケルセチンのパイロトーシス阻害効果が弱められた。