黄タマネギ皮由来フラボノイドと乳酸菌とを共封入したマイクロカプセルは、多機能成分として栄養補助食品および医薬品用途に応用可能である
Co-Microencapsulation of Flavonoids from Yellow Onion Skins and Lactic Acid Bacteria Lead to Multifunctional Ingredient for Nutraceutical and Pharmaceutics Applications
- 著作名:
- Ștefania Adelina Milea
- Mihaela Aida Vasile
- Oana Crăciunescu
- Ana-Maria Prelipcean
- Gabriela Elena Bahrim
- Gabriela Râpeanu
- Anca Oancea
- Nicoleta Stănciuc
- 出典:
- Pharmaceutics
- 2020
- 12
- 1053
- DOI:
- 10.3390/pharmaceutics12111053
- 要旨:
- タマネギ皮由来フラボノイドとカゼイ乳酸菌とを共封入して、新規マイクロカプセル製剤を設計した。賦形剤には、高含量乳清蛋白質・イヌリン・マルトデキストリンを使用した。フラボノイドの封入効率は84.82±0.72%であり、カゼイ乳酸菌は72.49±0.11%であった。得られたマイクロカプセル粉末1 gあたりのフラボノイド含量は89.49±4.12 mgのケルセチン相当であり、1 gあたりの抗酸化活性は39.27±0.45 mMのトロロックス相当であった。マイクロカプセルはまた、α-アミラーゼ・リパーゼ・リポキシゲナーゼに阻害活性を示し、糖尿病と炎症への効果を示唆した。模擬胃液および模擬腸液を用いた実験では、カプセルのコーティング材料がフラボノイドの放出を保護した。細胞毒性試験の結果、500 μg/mL の濃度まではマイクロカプセルの細胞適合性が示された。