ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

噴霧乾燥で調製したケルセチン-イヌリン微粒子の、物性およびin vitro消化中の性能に対する結晶度の影響

Influence of the crystallinity on the physicochemical properties of spray-dried quercetin-inulin microparticles and their performance during in vitro digestion

要旨:
噴霧乾燥にてケルセチンをイヌリンに封入した。結晶度が異なる3種(2, 12, 20%)のケルセチン‐イヌリン微粒子を作成して、その性質の違いを比較した。結晶度が高まるとケルセチンの封入効率が向上し、結晶度20%の封入効率は76.4%であった。バイオアクセシビリティは23.1~29.7%であり、結晶度の影響はなかった。最も高いケルセチンの送達は模擬腸液にて44.4~66.4%を観測し、イヌリナーゼの作用に起因した。