シスプラチンがラットに誘発した腎症における、ルチンおよび低線量ガンマ線照射の保護効果
Mechanisms involved in the possible nephroprotective effect of rutin and low dose γ irradiation against cisplatin-induced nephropathy in rats
- 出典:
- Journal of Photochemistry and Photobiology B: Biology
- 2017
- 169
- 56-62
- DOI:
- 10.1016/j.jphotobiol.2017.02.022
- 要旨:
- シスプラチンを投与したラットは、血中のクレアチニンと尿素が増大し、腎組織においてはTNF-α・NF-κB・IL-1β・カスパーゼ-3の遺伝子の発現が上昇して、腎毒性を誘発した。マロンジアルデヒドの上昇とグルタチオンの低下は、腎組織の酸化ストレスを示唆した。しかし、10日間ルチンを投与した後、低用量のガンマ線を照射したラットには、シスプラチンによる腎損傷が大幅に軽減された。