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グリホサートがゼブラフィッシュに誘発した認知機能障害モデルにおける、ルチンの抗酸化作用とアセチルコリンエステラーゼ阻害作用による改善

Ameliorative Potential of Rutin on Glyphosate-induced Cognitive Dysfunction in Adult Zebrafish Model via Antioxidant and Acetylcholinesterase Inhibitory Actions

著作名:
Lim Shan Rou
Nabila Perveen
Naeem Hasan Khan
Arunachalam Muthuraman
出典:
Biomedical Journal of Scientific & Technical Research
2023
50
41794-41802
DOI:
10.26717/BJSTR.2023.50.007974
キーワード:
認知障害
ゼブラフィッシュ
グリホサート
ルチン
ドネペジル
アセチルコリンエステラーゼ
抗酸化作用
動物実験
要旨:
グリホサートで惹起した認知機能障害のモデルゼブラフィッシュに、50, 100, 150 μg/Lのルチン水溶液に1日30分晒し、14日間継続した。その結果、視機性眼球反応・驚愕応答・T字迷路試験の各スコアを濃度依存的に改善して、認知機能障害を軽減した。100および150 μg/Lのルチン濃度では、ポジコン用いたドネペジル1 μg/Lと同等の効果を示した。ルチンは濃度依存的に、グリホサートが上昇したアセチルコリンエステラーゼ活性を低減した。ルチンはまた、グリホサートがもたらしたチオバルビツール酸反応性物質の上昇とGSHの低下を改善して、抗酸化作用を発揮した。