ルチンは変形性関節症のマウスモデルにて、TRAF-6およびBCL-2蛋白質を標的として、終末糖化産物による炎症応答および細胞外マトリックス変性を阻害する
Rutin inhibited the advanced glycation end products-stimulated inflammatory response and extra-cellular matrix degeneration via targeting TRAF-6 and BCL-2 proteins in mouse model of osteoarthritis
- 出典:
- Aging
- 2021
- 2021
- 22134-22147
- DOI:
- 10.18632/aging.203470
- 要旨:
- Ex vivo: 変形性関節症の患者から採取した関節軟骨組織に、終末糖化産物(AGEs)を作用させた。AGEsはCOX-2とiNOSを上昇させ、IL-6・一酸化窒素・TNF-α・PGE-2を濃度依存的に上方調節したが、これらはルチンの共投与が阻害した。ルチンはまた、細胞外マトリックスの分解を減少し、TRAF-6・BCL-2・NF-κB/MAPK経路による蛋白質の発現も阻害した。Vivo: 手術で惹起した変形性関節症のモデルマウスにルチンを投与すると、軟骨組織の石灰化、プロテオグリカンの喪失を防ぎ、関節腔の狭小化も止めた。