ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとケンフェロールはNR4A1拮抗薬として、マウスの子宮内膜症を軽減する

Flavonoids Quercetin and Kaempferol Are NR4A1 Antagonists and Suppress Endometriosis in Female Mice

要旨:
Vitro: 子宮内膜症上皮細胞・子宮内膜症間質細胞・子宮内膜癌細胞株Ishikawaにて、ケンフェロールとケルセチンは核受容体4A1(NR4A1)に直接結合して、NR4A1依存性転写活性を抑制した。ケンフェロールとケルセチンによるNR4A1の阻害は、mTORシグナル伝達を始めとする複数の経路を阻害して、子宮内膜症上皮細胞とIshikawaの増殖を抑制した。Vivo: 子宮内膜症のモデルマウスにケンフェロールもしくはケルセチンを投与すると、病変部の拡大を阻害しつつ、体重減少はなかった。