ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは炎症・酸化ストレス・アポトーシス・オートファジーを軽減して、アベルメクチンが誘発したコイの心損傷を改善する

Quercetin attenuates avermectin-induced cardiac injury in carp through inflammation, oxidative stress, apoptosis and autophagy

要旨:
アベルメクチンで惹起したコイの心損傷は、ケルセチンの投与で改善した。アベルメクチンは心筋中に活性酸素種を蓄積し、カタラーゼ・総抗酸化・GSHを低下した。ケルセチンはこれらを改善して、抗酸化作用を発揮した。ケルセチンの抗炎症作用は、アベルメクチンによるIL-10・TGF-βの低下と、TNF-α・IL-1β・IL-6・iNOSの上昇を抑制した。ケルセチンはまた、心組織のアポトーシスとオートファジーも軽減した。