ケルセチンは炎症・酸化ストレス・アポトーシス・オートファジーを軽減して、アベルメクチンが誘発したコイの心損傷を改善する
Quercetin attenuates avermectin-induced cardiac injury in carp through inflammation, oxidative stress, apoptosis and autophagy
- 出典:
- Fish & Shellfish Immunology
- 2023
- 141
- 109054
- DOI:
- 10.1016/j.fsi.2023.109054
- 要旨:
- アベルメクチンで惹起したコイの心損傷は、ケルセチンの投与で改善した。アベルメクチンは心筋中に活性酸素種を蓄積し、カタラーゼ・総抗酸化・GSHを低下した。ケルセチンはこれらを改善して、抗酸化作用を発揮した。ケルセチンの抗炎症作用は、アベルメクチンによるIL-10・TGF-βの低下と、TNF-α・IL-1β・IL-6・iNOSの上昇を抑制した。ケルセチンはまた、心組織のアポトーシスとオートファジーも軽減した。