ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

IPEC-J2細胞および離乳した子ブタにてケルセチンは、Nrf2シグナル伝達経路を活性化してデオキシニバレノールが誘発した腸管バリア機能不全を軽減する

Quercetin attenuates deoxynivalenol-induced intestinal barrier dysfunction by activation of Nrf2 signaling pathway in IPEC-J2 cells and weaned piglets

要旨:
Vitro: デオキシニバレノールで刺激したブタ由来腸上皮細胞IPEC-J2に、ケルセチンを投与した。ケルセチンはNrf2を活性化し、クローディン-4(密着結合を構成する蛋白質)の発現を上方調節して、デオキシニバレノールによる同蛋白質の減少を回復した。ケルセチンはまた、デオキシニバレノールによるクローディン-4の分解も阻害した。Vivo: 離乳した子ブタにデオキシニバレノールを投与すると、絨毛陰窩の形態が損なわれ、腸バリア機能不全を誘発した。ケルセチンの投与は、Nrf2の活性化とクローディン-4の増大による軽減効果を認めた。