ネットワーク薬理学が明らかにした、桑葉由来ケルセチンのNF-κBシグナル伝達経路を介したエンテロウィルス71に対する効果
Network pharmacology-based exploration identified the antiviral efficacy of Quercetin isolated from Mulberry Leaves against Enterovirus 71 via the NF-κB signaling pathway
- 著作名:
- Tianrun Liu
- Yingyu Li
- Lumeng Wang
- Xiaomeng Zhang
- Yuxuan Zhang
- Xuejie Gai
- Li Chen
- Lei Liu
- Limin Yang
- Baixin Wang
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2023
- 14
- 1260288
- DOI:
- 10.3389/fphar.2023.1260288
- 要旨:
- 桑葉に含まれる25種の活性成分には全部で231種の標的遺伝子があり、内29種がエンテロウィルス71(EV71)に関連していることがデータベース検索で明らかになった。その中の25種が、桑葉の主成分であるケルセチンの標的遺伝子であると判明した。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)を解析した結果、EV71に対するケルセチンは、NF-κBシグナル伝達と密接に関係していた。実際、EV71に感染した横紋筋肉腫細胞にてケルセチンは、リン酸化されたp65を低減して、NF-κBシグナル伝達を抑制した。