高脂肪食によるげっ歯類の循環器リモデリングとアテローム性動脈硬化症における、ケルセチンの心保護効果: システマティックレビュー
Cardioprotective effect of the quercetin on cardiovascular remodeling and atherosclerosis in rodents fed a high-fat diet: A systematic review
- 著作名:
- Djane A. Espírito-Santo
- Gabriele S. Cordeiro
- Lucimeire S. Santos
- Rafael T. Silva
- Márcia U. Pereira
- Rhowena Jane B. Matos
- Gilson T. Boaventura
- Jairza Maria Barreto-Medeiros
- 出典:
- Chemico-Biological Interactions
- 2023
- 383
- 110700
- DOI:
- 10.1016/j.cbi.2023.110700
- 要旨:
- 飽和脂肪の過剰摂取が循環器疾患の主要因であることに着目して、高脂肪食で惹起した動物実験におけるケルセチンの心保護効果の論文をシステマティックレビューした。各種データベースでヒットした116件から選定した30件の論文を対象とした。ケルセチンの投与量は10~100 mg/kgの範囲に入り、22件(74.3%)が混餌投与であり、投与期間は14~63日であった。効果を認めた項目は、血中脂質の減少が18件(60%)、心肥大を含む左室の改善が5件(16.1%)、アテローム性動脈硬化症の進行抑制が10件(32%)、循環器の機能と酸化ストレスに関連する遺伝子もしくは蛋白質の発現の変化が16件(51.6%)であった。