ラット胎児および新生児へのリポ多糖の曝露が、希突起膠細胞の海馬における分化に及ぼす影響と、α-グリコシルイソケルシトリンの保護効果
Exploring the effects of embryonic and neonatal exposure to lipopolysaccharides on oligodendrocyte differentiation in the rat hippocampus and the protective effect of alpha-glycosyl isoquercitrin
- 著作名:
- Hiromu Okano
- Ryota Ojiro
- Xinyu Zou
- Qian Tang
- Shunsuke Ozawa
- Mihoko Koyanagi
- Robert R. Maronpot
- Toshinori Yoshida
- Makoto Shibutani
- 出典:
- Journal of Chemical Neuroanatomy
- 2023
- 133
- 102336
- DOI:
- 10.1016/j.jchemneu.2023.102336
- 要旨:
- 妊娠15および16日目のラットにリポ多糖を投与を、胎児への暴露とした。生後3日目の新生児ラットへのリポ多糖を投与を、新生児への暴露とした。リポ多糖の胎児への暴露は、離乳までの間、希突起膠細胞の海馬における分化を促進した。一方、新生児への暴露は希突起膠細胞の分化を阻害したが、星状膠細胞の生成は促進した。α-グリコシルイソケルシトリンの投与(母ラット: 妊娠期間中全体と離乳まで、子ラット: 離乳から生後77日まで)は、胎児への暴露と新生児への暴露の両方におけるリポ多糖の悪影響を緩和した。