ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

1型インターフェロンのウィルスに対する反応を高め循環器の健康を促進する戦略としての、ケルセチンもしくは酵素処理イソケルシトリンによるカゼインキナーゼ2の標的化

Targeting Casein kinase 2 with quercetin or enzymatically modified isoquercitrin as a strategy for boosting the type 1 interferon response to viruses and promoting cardiovascular health

著作名:
James J. DiNicolantonio
Mark F. McCarty
出典:
Medical Hypotheses
2020
142
109800
DOI:
10.1016/j.mehy.2020.109800
キーワード:
ケルセチン
酵素処理イソケルシトリン
カゼインキナーゼ2
1型インターフェロン
要旨:
ケルセチンと酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)は、カゼインキナーゼ2に阻害作用を示した。カゼインキナーゼ2は、RNAウィルスの複製中に生成するRIG-Iをリン酸化して、その働きを阻害する。その結果、ウィルス感染に応答して産生される筈の1型インターフェロンが減少する。従って、ケルセチンとEMIQによるカゼインキナーゼ2の阻害は、1型インターフェロンの活性化を意味し、ウィルス感染対策と循環器の健康促進に有用である。