ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

母子分離ストレスのマウスモデルにて、ルチンは海馬のCA3部位の拡大を介して、抗うつ様効果を発揮する

Rutin via Increase in the CA3 Diameter of the Hippocampus Exerted Antidepressant-Like Effect in Mouse Model of Maternal Separation Stress: Possible Involvement of NMDA Receptors

要旨:
母子分離ストレスによる新生マウスのうつ状態を、ルチンが改善した。生後2~14日のマウスを1日に3時間母親から離し、ルチン投与の有無を比較した。ルチン投与群は非投与群と比べて、強制水泳試験の不動時間と海馬CA3部位の病変とが、顕著に改善された。またルチンは、海馬中のNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体を増大させた。