ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

低濃度のルチンはPI3K/AKT/mTORシグナル伝達経路を活性化して、心筋細胞におけるピラルビシンの毒性を軽減する

Low concentration of rutin treatment might alleviate the cardiotoxicity effect of pirarubicin on cardiomyocytes via activation of PI3K/AKT/mTOR signaling pathway

要旨:
Vivo: ピラルビシンで惹起した心筋毒性のモデルマウスに、ルチンを投与した。ルチンは左室駆出率と左室収縮末容積を改善したが、低用量(30 mg/kg)の方が高用量(50 mg/kg)よりも良好な結果であった。Vitro: 心筋細胞H9c2およびヒト血管内皮細胞EA.hy926にて、ルチンは低濃度で増殖を増加した。ルチンはPI3K/AKT/mTORシグナル伝達経路を活性化し、酸化ストレスを低減して、両細胞を保護した。