ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンナノ粒子を含む蓮根デンプンを基盤とする可食フィルムの調製・物性評価・ブドウの保存への応用

Preparation and characterization of lotus root starch based bioactive edible film containing quercetin-encapsulated nanoparticle and its effect on grape preservation

要旨:
ゲランガムと蓮根デンプンに、ケルセチンを封入した蓮根デンプンナノ粒子を添加して、新規な可食フィルムを調製した。SEMの結果は、5%のケルセチンナノ粒子がトリックス内に均一に分散し、安定な複合ナノ粒子フィルムを示した。得られたフィルムをブドウに添加して室温で21日間保存したところ、対照と比べて、ブドウの外観・重量減少・硬さ・酸度が有意であった。可食フィルムはまた、ボトリティス菌に対する強力な抗真菌活性を示し、ブドウの保存期間を延長できることを示唆した。