ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの潜在的な子宮頸癌に対するメカニズム

Investigating the potential mechanism of quercetin against cervical cancer

要旨:
子宮頸癌はCOVID-19の重症化の要因であるが、両者を同時に治療できる有効な手段がない。そこで、子宮頸癌とCOVID-19の両方に有効とされるケルセチンに着目して、ネットワーク薬理学解析を行った。各種データベースから取得した、子宮頸癌とCOVID-19に共通するケルセチンの標的遺伝子は45種であった。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析の結果、PLA2G7・TNF・TYK2・F2・NRP1をコア標的として特定した。分子ドッキングの結果ケルセチンは、相当する蛋白質5種全てと高い親和性を示した。