ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンが上昇したLactobacillus aviariusは、加水分解酵素を介するプリンヌクレオシドの分解により高尿酸血症を軽減する

Quercetin-enriched Lactobacillus aviarius alleviates hyperuricemia by hydrolase-mediated degradation of purine nucleosides

要旨:
高尿酸血症のモデルニワトリにケルセチンを投与すると、腸内のLactobacillus aviariusの相対量を増加して、血中の尿酸値を低減した。Lactobacillus aviarius株CML180を、ケルセチン処置したニワトリの腸から単離して、その性質を調べた。ケルセチンはCML180の増殖を促進するとともに、接着力・疎水性・共凝集力を向上した。CML180を高尿酸血症のモデルマウスに投与すると、尿酸前駆体であるプリンヌクレオシドを分解して、血中の尿酸値を低減した。CML180のゲノム解析の結果、ヌクレオシド加水分解酵素の遺伝子nhy69を同定した。