ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

レシチンベースのケルセチン500 mgを2か月間毎日摂取すると、慢性疲労症状のバランスを改善する: 二重盲検プラセボ対照臨床試験

Two-month period of 500 mg lecithin-based delivery form of quercetin daily dietary supplementation counterbalances chronic fatigue symptoms: A double-blind placebo controlled clinical trial

要旨:
56±9歳の慢性疲労を訴える被験者78名を対象とする、ケルセチンーレシチン(リン脂質の一種)錯体ケルセチンフィトソーム®の摂取効果を検証した臨床研究。ランダムに2群に分け、40名は介入群としてケルセチンフィトソーム®500 mg/dayを2ヶ月間摂取し、残る38名は対照群としてプラセボを摂取した。主要評価項目として疲労影響尺度(FIS-40)を設定し、合計スコアの低減に両群間で10.58ポイント(95%信頼区間: 9.18, 11.99, P<0.001)の差を認めた。副次評価項目のピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)は、合計スコアの低減に両群間で2.04ポイント(95%信頼区間: 1.31, 2.77, P<0.001)の差を認めた。簡易身体能力バッテリー(SPPB、下肢機能の評価尺度)および72時間に歩いた総歩数にも、スコアの改善に群間有意差(P<0.001)を認めた。