ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ザクロの主成分であるケルセチンは、幼生エビの養殖でホワイトスポット病ウィルスの感染と伝播を効果的に制御する

Quercetin as a major component of Punica granatum L. effectively controls WSSV infection and transmission in the larval shrimp culture stage

要旨:
幼生バナメイエビを用いて、各種生薬抽出物によるホワイトスポット病ウィルスの感染阻害率を比較した。最も阻害率が高かったのがザクロ(Punica granatum)抽出物の85%、次いでジンギョウ抽出物の79%とホソバタイセイ抽出物の63%が続いた。ザクロ抽出物の主成分はケルセチンであり、ケルセチンは6.3 μMの濃度で、同ウィルスに感染したバナメイエビの生存率を72時間で30%向上して、感染を阻害した。ケルセチンはまた、同ウィルスのビリオンを破壊して毒性を低下し、ウィルスの伝播も抑制した。