ストレプトゾトシンで誘発したラットのミトコンドリア毒性および認知障害に、ケルセチンはα7nAChR/Nrf2/HO-1を介して神経保護を示す
Quercetin Exhibits α7nAChR/Nrf2/HO-1-Mediated Neuroprotection Against STZ-Induced Mitochondrial Toxicity and Cognitive Impairments in Experimental Rodents
- 出典:
- Neurotoxicity Research
- 2021
- 39
- 1859–1879
- DOI:
- 10.1007/s12640-021-00410-5
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した、ラットのアルツハイマー病様の行動障害は、ケルセチンが改善した。ケルセチンを投与すると、モリスの水迷路およびY字迷路試験のスコアを改善した。ストレプトゾトシンがもたらす、コリン作動性不全(アセチルコリンエステラーゼ活性の上昇、アセチルコリンの減少)・アミロイドβの凝集・ミトコンドリア毒性・海馬と前頭前皮質の酸化ストレスは全て、ケルセチンが軽減した。α7型ニコチン性アセチルコリン受容体(α7nAChRs)拮抗剤およびNrf2阻害剤が、ケルセチンの神経保護作用を打消した事実より、α7nAChRs/Nrf2/HO-1パスウェイを提唱した。