イソラムネチンはPI3K-AKTシグナル伝達経路を抑制し、血小板由来成長因子BBが誘導するHSC-T6細胞の活性化を弱めて、抗線維化効果を発揮する
Isorhamnetin Exerts Antifibrotic Effects by Attenuating Platelet-Derived Growth Factor-BB-induced HSC-T6 Cells Activation via Suppressing PI3K-AKT Signaling Pathway
- 出典:
- Iranian Biomedical Journal
- 2023
- 27
- 199–204
- DOI:
- 10.52547/ibj.3948
- 要旨:
- ラット由来肝星細胞株HSC-T6に血小板由来成長因子BBを作用すると、線維化のマーカーであるα-SMAとI型コラーゲンの発現が、mRNAレベルで著しく増大した。同時に、リン酸化されたAKTも、蛋白質レベルで顕著に増加した。しかし、イソラムネチンの投与は、α-SMAとI型コラーゲンの発現とAKTのリン酸化を逆転した。よって、イソラムネチンはPI3K/AKTシグナル伝達を抑制して、肝線維症を軽減する。