ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン処置したカゼインの2種類の相互作用モードによる構造的および機能的特性の調節: 共有結合性および非共有結合性相互作用

Modification of structural and functional characteristics of casein treated with quercetin via two interaction modes: Covalent and non-covalent interactions

要旨:
カゼインに異なる濃度(10~160 μmol/g)のケルセチンを作用して、共有結合性および非共有結合性の複合体を得た。共有結合性の複合体は、同じケルセチン濃度において非共有結合性の複合体よりもチオール基の数が少なく、ケルセチンの結合力が高かった。IRスペクトルの結果は、共有結合/非共有結合性とは関係なく、ケルセチン濃度の増加とともにα-ヘリックス・β-ターン・ランダムコイルの増加とβ-シートの減少を示した。ケルセチンの処理は、起泡活性・乳化活性・抗酸化作用を向上し、泡立ち安定性と乳化安定性は低下した。