シクロホスファミドがラットに誘発した肝毒性おける、ケルセチンナノ粒子の改善効果
Ameliorative effect of quercetin nanoparticles on cyclophosphamide - induced hepatotoxicity in rats
- 出典:
- Assiut Veterinary Medical Journal
- 2023
- 69
- 134-147
- DOI:
- 10.21608/AVMJ.2023.216536.1158
- 要旨:
- シクロホスファミドは汎用されている抗癌剤だが、肝毒性ゆえに使用制限がある。そこで、シクロホスファミドを投与したラットを用いて、ケルセチンナノ粒子の肝保護効果を検証した。予めケルセチンナノ粒子を投与したラットは、その後のシクロホスファミド処置に伴うAST・ALT・マロンジアルデヒドの上昇と総抗酸化能の低下を顕著に抑制した。シクロホスファミドは重度のうっ血と肝細胞の空胞化と壊死をもたらしたが、ケルセチンナノ粒子の前投与は軽度の肝病変に留まった。