ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗腫瘍におけるイチョウ葉の役割: 生理活性成分と潜在的なメカニズム

The role of Ginkgo Folium on antitumor: Bioactive constituents and the potential mechanism

要旨:
各種データベースで“ginkgo folium” “flavonoids” “terpenoids” “ginkgo folium extracts" “antitumor”をキーワード検索して得た論文を対象に、イチョウ葉の抗腫瘍作用をシステマティックレビューした。活性成分は、フラボノイドがケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチンであり、テルペノイドがギンコライドとビロバリドであった。アポトーシスに関するイチョウ葉の役割は、カスパーゼ-8が媒介するFas受容体経路と、カスパーゼ-9が媒介するミトコンドリア経路の調節である。細胞周期に関しては、サイクリン依存性キナーゼが関与するG2/M期の停止である。相乗効果はケルセチンとケンフェロールとの間に認められる。