抗腫瘍におけるイチョウ葉の役割: 生理活性成分と潜在的なメカニズム
The role of Ginkgo Folium on antitumor: Bioactive constituents and the potential mechanism
- 著作名:
- Die Hu
- Hao-Jie Wang
- Li-Hua Yu
- Zhen-Rong Guan
- Ya-Ping Jiang
- Jun-Hu Hu
- Ya-Xin Yan
- Zhao-Huang Zhou
- Jian-Shu Lou
- 出典:
- Journal of Ethnopharmacology
- 2024
- 321
- 117202
- DOI:
- 10.1016/j.jep.2023.117202
- 要旨:
- 各種データベースで“ginkgo folium” “flavonoids” “terpenoids” “ginkgo folium extracts" “antitumor”をキーワード検索して得た論文を対象に、イチョウ葉の抗腫瘍作用をシステマティックレビューした。活性成分は、フラボノイドがケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチンであり、テルペノイドがギンコライドとビロバリドであった。アポトーシスに関するイチョウ葉の役割は、カスパーゼ-8が媒介するFas受容体経路と、カスパーゼ-9が媒介するミトコンドリア経路の調節である。細胞周期に関しては、サイクリン依存性キナーゼが関与するG2/M期の停止である。相乗効果はケルセチンとケンフェロールとの間に認められる。