高脂肪食を投与したアポリポ蛋白質Eの欠損マウスにおける、マクロファージのコレステロール逆転送系はケルセチンが改善する
Quercetin improves macrophage reverse cholesterol transport in apolipoprotein E-deficient mice fed a high-fat diet
- 著作名:
- Yingjie Cui
- Pengbo Hou
- Fahui Li
- Qinghua Liu
- Shucun Qin
- Guanghai Zhou
- Xuelian Xu
- Yanhong Si
- Shoudong Guo
- 出典:
- Lipids in Health and Disease
- 2017
- 16
- 9
- DOI:
- 10.1186/s12944-016-0393-2
- 要旨:
- アポリポ蛋白質Eが欠損したマウスは、アテローム性動脈硬化症の発症モデルであり、高脂肪食はリスク要因をさらに高める。しかし、ケルセチンを投与すると、動脈硬化を予防するコレステロール逆転送系(蓄積したコレステロールを末梢から肝臓へ戻すHDLの働き)を活性化した。すなわち、ケルセチンによるコレステロール逆転送系の増加は、血漿で34%、肝臓で30%、胆汁50%、糞便で40%であった。関連してケルセチンは、HDLのコレステロール受容能も著しく増加した。