COVID-19感染症者の臨床成績におけるケルセチン摂取の効果: システマティックレビューとメタ解析
The effect of quercetin supplementation on clinical outcomes in COVID-19 patients: A systematic review and meta-analysis
- 著作名:
- Somayeh Ziaei
- Malek Alimohammadi-Kamalabadi
- Motahareh Hasani
- Mahsa Malekahmadi
- Emma Persad
- Javad Heshmati
- 出典:
- Food Science & Nutrition
- 2023
- 11
- 7504-7514
- DOI:
- 10.1002/fsn3.3715
- 要旨:
- 各種データベースより、ケルセチンによるCOVID-19の治療効果を報告した無作為化プラセボ対照臨床研究の論文5件を得た。システマティックレビューの結果、ケルセチンの摂取量は480~1500 mg/dayであった。被検者544名のデータを統合してメタ解析を行った結果、ケルセチンは乳酸脱水素酵素の活性を減少(群間標準化平均差(SMD): -0.42, 95%信頼区間: -0.82, -0.02)した。ケルセチン摂取は、入院リスクを70%減少(リスク比: 0.30, 95%信頼区間: 0.14, 0.62)し、ICUへの搬送を要する重症化リスクを73%減少(リスク比: 0.27, 95%信頼区間: 0.09, 0.78)し、死亡リスクを82%減少(リスク比: 0.18, 95%信頼区間: 0.03, 0.98)した。なお、C反応性蛋白質・D-ダイマー・フェリンに関する統計的な有意差は認められなかった。