ケルセチンはBDNF-AKT/ERK1/2シグナル伝達を介して、エストロゲン受容体αが欠損した雌マウスに抗うつ効果と心保護効果を発揮する
Quercetin exerts antidepressant and cardioprotective effects in estrogen receptor α-deficient female mice via BDNF-AKT/ERK1/2 signaling
- 出典:
- The Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology
- 2021
- 206
- 105795
- DOI:
- 10.1016/j.jsbmb.2020.105795
- 要旨:
- エストロゲン受容体α(ERα)の欠損は、うつ病様の状態と心筋の不全の原因となる。ERαを欠損させたマウスにケルセチンを投与すると、これらの状態が改善された。ケルセチンは、尾懸垂試験・強制水泳試験のスコアを改善し、収縮期血圧を低下させた。通常はErαからシグナルが伝達され、脳由来神経栄養因子(BDNF)を活性化するが、ケルセチンは直接BDNFに作用することを明らかにした。