シクロホスファミドがラットに誘発した肝症・アポトーシス・肝線維症におけるケルセチンの保護および予防効果
Protective/preventive effects of quercetin against cyclophosphamide-induced hepatic inflammation, apoptosis and fibrosis in rats
- 要旨:
- 抗癌剤シクロホスファミドを投与したラットは、肝組織にて細胞破壊・炎症細胞の浸潤・線維化領域の拡張が顕著で、肝損傷が進行した。また、TNF-α・IL-1β・カスパーゼ-3・Baxが上昇して、炎症とアポトーシスが著しかった。ケルセチンの投与はこの様な異常を改善したが、その投与時期、すなわちシクロホスファミド投与の前後には関係なく同様の結果であった。よって、ケルセチンの治療効果と予防効果の両方が明らかになった。