ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

バイオアッセイに基づくイトスギ(Cupressus sempervirens)からの抗真菌化合物の単離・同定・活性評価

Bioassay-guided isolation, identification and activity evaluation of antifungal compounds from Cupressus sempervirens

著作名:
Rguez Safa
Yeddes Walid
Taycir Grati Affes
Majdi Hammami
Ibtissem Hamrouni Sellami
出典:
International Journal of Environmental Health Research
2024
34
2593-2604
DOI:
10.1080/09603123.2023.2262399
キーワード:
抗真菌剤
イトスギ
ボトリティス菌
ジクロロメタン
イソケルセチン
要旨:
合成薬物に替わる環境にやさしい抗真菌剤を天然物から探索すべく、イトスギ(糸杉、Cupressus sempervirens)に着目した。灰色かび病の病原体であるボトリティス菌に対する活性を指標に、イトスギの抽出溶媒を比較した。その結果、ジクロロメタン抽出物の活性が最も強く、250 μg/mLで菌糸体の成長を完全に阻害し、500 μg/mLで分生子の発芽を阻止した。クロマトグラフィーで得た活性画分を分析した結果、有効成分をイソケルセチンと同定した。