ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはマトリックスメタロプロテアーゼ-2(MMP-2)の活性を低下して、腎血管性高血圧における血管リモデリングを改善する

Quercetin decreases the activity of matrix metalloproteinase-2 and ameliorates vascular remodeling in renovascular hypertension

要旨:
2腎性1クリップ(2K1C)腎血管性高血圧ラットは収縮期血圧が上昇したが、ケルセチンの投与は収縮期血圧の境界線の低下のみ認めた。2K1Cが増大した血管平滑筋細胞の断面積と数は、ケルセチンが有意に減少した。ケルセチンはまた、大動脈におけるMMP-2活性を低下して、血管平滑筋細胞の過形成を抑制した。従って、ケルセチンは収縮期血圧を有意に低下しなかったが、血管リモデリングは改善した。