ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マウスへの抗うつ活性を有する、シナノキより得たケルセチン4′-O-ラムノシドとイソケルシトリンの混合物ならびにその生体内生成物

A mixture of quercetin 4′-O-rhamnoside and isoquercitrin from Tilia americana var. mexicana and its biotransformation products with antidepressant activity in mice

要旨:
メキシコで伝統医療に用いられるシナノキ(Tilia americana var. mexicana)の葉抽出物の主成分は、イソケルシトリンとケルセチン-4′-O-ラムノシドであった。このエキスと既存薬との組合せの抗うつ作用を、マウスモデルの強制水泳試験とオープンフィールド試験で評価した。その結果、8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩とケタンセリンが、それぞれの単独投与時と比べて、エキスとの共投与時により優れた抗うつ効果を示した。エキスの代わりにケルセチンの代謝物(3,4-dihydroxyphenyl acidもしくは4-hydroxyphenyl acid)を共投与しても、同様の結果を示した。